01仙骨ってどこ?
なぜそんなに大事なの?
体の中心にある、
神経と回復の要
仙骨の位置

仙骨ってそもそもどこにあるの?
仙骨は、体のど真ん中にある三角形の骨です。
背骨のいちばん下に位置し、骨盤の中央で上半身と下半身をつなぐ要(かなめ)になっています。
場所の目安はとてもシンプルです。
腰骨を下にたどっていくと、お尻の割れ目の少し上、骨盤の中心の奥に触れる、平たくて動きにくい骨。
そこが仙骨です。
「仙骨 どこ?」と検索される方の多くは、ただ場所を知りたいだけではありません。
- 腰が重い
- 姿勢が安定しない
- 疲れが抜けない
- 下半身が冷える
そんな体の違和感がきっかけになっていることが、とても多いのです。
仙骨は「骨」だけど、役割は神経の中継基地
仙骨はただの「骨盤の一部」と考えると、本質を見失います。
なぜなら仙骨は、背骨(中枢神経)・骨盤(運動と内臓の器)・下半身(末梢神経・血流)、
このすべてをつなぐ中継点だからです。
背骨を通ってきた神経は、仙骨の中にある仙骨孔(せんこつこう)という穴を通り、
脚・お尻・骨盤内臓・自律神経系へと枝分かれしていきます。
つまり仙骨は、神経の分岐ターミナル・情報と命令の交差点。
ここが滞れば、その先すべてに影響が出ます。
体の土台である理由

仙骨が「体の土台」と言われる理由
仙骨は「骨」ではあるけれど、実際には神経・血流・姿勢・回復を
まとめて司っている中枢という位置づけです。
仙骨は、背骨と骨盤をつなぎ、上半身の重さを受け止め、その負担を下半身へスムーズに伝えています。
人は二足歩行のため、常に重い上半身を足で支えながら生活しています。
このとき、その負担を分散させているのが仙骨です。
もし仙骨の位置がズレたり、動きが悪くなると、
歩きにくい・姿勢が安定しない・腰や股関節に負担がかかるといった問題が起こりやすくなります。
だから仙骨は、体の土台そのものといわれます。
仙骨が乱れると、なぜ全身に影響するのか
仙骨は、身体の構造上とても特殊な場所です。
上には背骨、横には骨盤、前には内臓、後ろには筋膜と大殿筋、中を通るのは神経と血管。
一か所に、これだけ多くの要素が重なっています。
そのため仙骨が硬くなる・歪む・動きが悪くなると、
- 神経が圧迫される
- 血流が落ちる
- 筋膜が引きつれる
- 内臓が下がる
- 姿勢が崩れる
という連鎖反応が起こります。
これが、「腰だけ触っても良くならない」「脚だけほぐしてもすぐ戻る」理由です。
問題は末端ではなく、司令塔側にあるからです。
神経・血流・自律神経との関係

仙骨と自律神経の深い関係
自律神経というと、首や背中を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実は、仙骨は副交感神経の重要な出口です。
副交感神経は、休む・回復する・修復する・内臓を動かす・ホルモンのリズムを整える、
こうした働きを担っています。
仙骨周辺の神経が緊張すると、
- 寝ても疲れが抜けない
- 呼吸が浅い
- お腹が張る
- 冷えやすい
- 情緒が不安定になる
といった、原因がはっきりしない不調が出やすくなります。
これは気のせいではありません。神経の出口が詰まっている状態です。
だから仙骨ケアは、リラックスではなく、神経の交通整理なのです。
血流・リンパの観点から見た仙骨
仙骨の前側には、大きな血管・骨盤内リンパ・内臓を支える組織が密集しています。
ここが硬くなると、
- 下半身の血液が戻りにくくなる
- むくみが取れない
- 冷えやすい
- 生理トラブルが出やすい
といった影響が出やすくなります。
特に女性は、ホルモン・自律神経・血流が密接につながっているため、仙骨の影響をとても受けやすい。
だから、仙骨がゆるむ=巡りが戻るという変化が起こります。
02仙骨ケアとは何か
整えるのではなく、
体が戻れる状態をつくる

仙骨ケアとは、仙骨という体の中心に働きかけ、神経・血流・重心を整え、
体が本来の状態に戻ろうとする力を引き出すケア。
無理に変えない・頑張らせない、
でも、確実に変わっていく。それが、仙骨ケアです。
仙骨ケアで「しないこと」
仙骨ケアとは何か
仙骨ケアとは、骨を動かすことでも、強く押すことでもありません。
体の中心にある仙骨にアプローチし、神経・血流・体の反応を整えていくケアのことです。
仙骨は、骨盤の中心であり・神経の出口であり・血流とリンパの要であり・姿勢と重心の支点です。
この場所に不要な緊張があると、体は常に「がんばった状態」になります。
だから仙骨ケアで行うのは、
正しい位置に戻そうとすることではなく、体が自分で戻れる状態をつくること。
ここが大きなポイントです。
仙骨ケアは「整える」のではなく「邪魔を取る」
多くのケアは、正しい姿勢にする・歪みを戻す・筋肉を緩めるという「外から整える」発想です。
仙骨ケアは少し違います。
- 神経の通りを邪魔している緊張を外す
- 体が安全だと感じる刺激を入れる
- 中心が自然に静まるのを待つ
体が本来持っている自己調整力を引き出すケアです。
だから、頑張らせない・無理に動かさない・痛みを与えない。
それでも、体は勝手に変わり始めます。
外から変えない理由
なぜ仙骨からケアするのか
体の不調は、多くの場合「末端」に出ます。
腰・肩・首・脚・お腹。
でもその原因は、中心にある仙骨にあることが少なくありません。
仙骨は、神経 → 血流 → 筋膜 → 筋肉、この流れの最上流。
ここが整うと、神経の伝達がスムーズになり、
血流が戻り・筋膜がゆるみ・筋肉が無理をしなくなる
という順番で、体全体が変化していきます。
仙骨ケアで起こりやすい体の変化
仙骨ケアを受けた方から、よく聞かれる変化があります。
- 何もしていないのに呼吸が深くなる
- 体の力が自然に抜ける
- 姿勢を意識しなくても楽に立てる
- 下半身が軽く感じる
- 頭が静かになる
これは、「効かせた」結果ではなく、神経が落ち着いた結果です。
体が「もう守らなくていい」と判断したサインでもあります。
仙骨ケアはリラクゼーションではありません
仙骨ケアは、癒しや気持ちよさだけを目的にしたリラクゼーションではありません。
目的は、
- 神経の緊張を解く
- 体の中心を取り戻す
- 回復できる状態に戻す
その結果として、リラックスや軽さが生まれます。
つまり、気持ちいいから効くのではなく、効いているから気持ちいいという順番です。
自己調整力が働き始める仕組み
仙骨ケアが続けるほど変わる理由
仙骨ケアは、一度でも変化を感じる方が多いですが、続けることで体の反応が変わっていきます。それは、神経が「この状態が安全」「この位置が楽」と学習するからです。
無理に矯正しなくても、体が勝手に戻ろうとする。
それが、仙骨ケアのいちばんの強みです。
仙骨ケアとは「体の再起動」
例えるなら、仙骨ケアは体の再起動。
動かなくなった部分を叩くのではなく、システムそのものを静かに立ち上げ直す。
だから、「何をしても変わらなかった」「ずっと同じ不調を繰り返している」
そんな方ほど、仙骨ケアがきっかけになることがあります。
03神経から整えるとは
どういうことか
体が変わらない本当の理由と、
変わり始める順番

「神経から整える」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
でも実は、とてもシンプルな考え方です。
体を動かしている“いちばん最初”にあるのが神経。
だから、そこから整える。それだけのことです。
体はすべて
神経の指示で動いている
- 筋肉や姿勢は結果でしかない
- 神経がブレーキを握っている
私たちの体は、すべてを神経の指示で行っています。
- 動く
- 力を入れる
- 緩める
- 守る
- 回復する
筋肉が硬くなるのも、姿勢が崩れるのも、痛みが出るのも、筋肉が勝手にやっているわけではありません。神経が「そうしなさい」と指示している状態です。
つまり、筋肉を緩めても・骨格を整えても、神経の指示が変わらなければ、体はまた同じ状態に戻ろうとします。
多くの不調は
「神経が守りに入っている状態」
- 緊張が抜けない理由
- 回復より防御が優先される体
体が不調なとき、神経はこんな判断をしています。
- 危険かもしれない
- 緊張を解くと不安
- 守らなければ
この状態になると、筋肉は硬くなる・呼吸は浅くなる・血流は抑えられる・姿勢は固まる。
これは異常ではなく、体を守るための正常な反応です。
でも問題は、その「守り」が解除されないこと。
これが、慢性的なコリ、疲れが抜けない、何をしても変わらないという状態をつくります。
神経から整えるとは
「安心を先に届けること」
- 無理に変えない
- 頑張らせない
- 体が自分で選び直す

神経から整えるとは、筋肉をどうにかする前に、姿勢を直す前に、
まず神経に、「もう守らなくていい」、「ここは安全だ」という情報を伝えることです。
この情報が届くと、体は自分で変わり始めます。
- 無意識の力が抜ける
- 呼吸が深くなる
- 血流が戻る
- 体が自然に動きやすくなる
だから、頑張らせない・無理に動かさない。それでも変化が起こる。
これが、神経から整えるということです。
整える順番が、結果を左右する
- 神経 → 血流 → 筋膜 → 筋肉
- なぜ戻りにくくなるのか
体を変えるには、順番があります。
神経 → 血流 → 筋膜 → 筋肉 → 動き
この順番を無視して、筋肉だけ、骨格だけを触っても、体は根本的には変わりません。
神経は、体全体のブレーキとアクセルを握っています。
だから最初にそこへアプローチする。
これが、結果が早く、戻りにくい理由です。
神経から整うと、体は勝手に整う
神経の緊張がほどけると、こうした変化が起こります。
- 姿勢を意識しなくても楽に立てる
- 力を入れなくても安定する
- 体が軽く感じる
これは「矯正された」のではなく、体が自分で選び直した状態。
だから、無理がなく、持続しやすく、繰り返すほど安定していきます。
仙骨ケアと「神経から整える」の関係
仙骨は神経から整えるための、最適な入口です。
- 神経の出口
- 自律神経の切り替えポイント
- 体の中心
ここまでお伝えしてきた「神経が安心している状態」は、実は性の反応とも深くつながっています。
40代以降に増える不調と、性の変化
- 感じにくさ・濡れにくさの正体
- 性は「回復できているか」の指標
- 年齢やホルモンの問題だけではない理由
性は衰えではなく、
神経の状態を映すサイン
仙骨から整えるということ
40代以降の不調と、性の変化の本当の理由
年齢を重ねるにつれて、はっきりした病気ではないけれど、どこか調子が悪い。
- 疲れが抜けない
- 眠りが浅い
- 気持ちが乗らない
- 下半身が冷える
そんな感覚を持つ方は少なくありません。
そして、性に関する変化。
- 濡れにくくなった
- 感じにくくなった
- 性欲が落ちた気がする
これらは、決して珍しいことではありません。
でも多くの方が、「年齢のせい」「ホルモンのせい」「もう仕方ない」そうやって、自分の中で終わらせてしまいます。
けれど実は、これらの変化には、共通した身体の仕組みがあります。その鍵を握っているのが、仙骨です。

仙骨は、背骨のいちばん下、骨盤の中央にある三角形の骨です。
場所としては、お尻の割れ目の少し上、体の中心の奥にあります。
ただの「骨盤の一部」と思われがちですが、仙骨はそれだけの存在ではありません。
ここは、背骨を通ってきた神経が分岐する場所・骨盤内臓につながる神経の出口・血流とリンパが集中する要・体の重心を支える土台、いわば、体の司令と回復が交差する場所です。
この仙骨まわりに緊張が溜まると、体は無意識に「守りの状態」に入ります。
姿勢が固まり・呼吸が浅くなり・血流が抑えられ・回復よりも緊張が優先される。
これは異常ではなく、体が一生懸命がんばっているサインです。
ただ、その状態が長く続くと、本来いちばん後回しにされる機能があります。それが、性です。
なぜ仙骨が、神経を整える入口になるのか
- 副交感神経の出口
- 骨盤内臓と血流
- 感覚が戻るメカニズム

性は、元気だから生まれるものではありません。
実は逆で、体が安心しているときにだけ、自然に立ち上がる感覚です。
性的な反応には、
副交感神経が優位になっていること・呼吸が深いこと・体が「安全だ」と感じていること
この条件が必要です。
ところが、仙骨まわりが緊張し、神経がずっと守りに入っている状態では、感じるより先に、
力が入る・血流が届く前にブレーキがかかる・頭が忙しく、体がついてこない
そんな状態が起こります。
これは、女性性が失われたわけでも、性欲が枯れたわけでもありません。
神経が、まだ緊張を解いていないだけなのです。
性は取り戻すものではない
- 足さなくていい
- 高めなくていい
- 中心が整うと、勝手に戻る
整った体に、自然に戻ってくる感覚
ここで大切なのが、「性のために何かを足そうとしないこと」
刺激を強くする・無理に高めようとする・気持ちを切り替えようとする
こうしたアプローチは、かえって神経を緊張させてしまうことがあります。
必要なのは、足すことではなく、邪魔を取ることです。
そのために行うのが、仙骨ケアです。
仙骨ケアは、骨を動かすことでも、強く押すことでもありません。
仙骨という体の中心にやさしくアプローチし、神経の通り道にある不要な緊張を外していくケアです。
正しい姿勢に戻そうとするのではなく、体が自分で戻れる状態をつくる。
頑張らせない・無理に変えない・でも、体は確実に反応する。
仙骨ケアを受けた方がよく口にされるのは「呼吸が深くなった」「下腹部があたたかくなった」「頭が静かになった」「体の力が抜けた」という変化です。
これは「効かせた」結果ではなく、神経が安心した結果です。
体が「もう守らなくていい」と判断すると、血流が戻り、感覚が戻り、性もまた、自然に戻ってきます。
性は、取り戻すものではありません
鍛えるものでも、頑張るものでもありません。
整った体に、あとから静かに戻ってくる感覚です。
仙骨から神経を整えることは、回復する力、感じる力、ゆるむ力を体に思い出させるための、いちばんやさしい入口。
40代以降の性の変化は、衰えではなく、体からのメッセージ。
「もう少し、中心から休ませてほしい」その声に応える方法のひとつが、仙骨ケアなのです。
だから、神経から整えるケアは、まず仙骨から始める必要があるのです。

